実はこれが、一番難しい仕事なのです。
私も開業してから30年近く経ちますが、今でもはっきりとした
方程式が見つかりません。
と言うのも、豚は生き物で2つと同じ肉が無いからです。
脂が乗っていても筋っぽかったり、「これはまずったかな」
と思われる肉でも、以外とやらかい肉だったり
毎日が勉強です。
しかし美味しい肉を見分ける大まかな傾向は、勿論あります。
では、それを、ご紹介致しましょう
1、肉のかぶりの断面が霜降りの状態のもの
2、肉が、しっとりとしている事(脂が乗っている)
3、かと言って、水っぽくない事(いわゆる水豚といわれる肉)
4、脂の部分は白くクリーミーな感じで、パサついて無い事
5、脂と肉が一体になってピッタリくっついている物
6、肉の組織が粗くても、詰まり過ぎてもだめ
7、肉を取って角度を変えてみた時、玉虫色の虹が、
見えるものはだめ
8、脂の部分が、段になって割れているものはだめ
9、肉を切った時に包丁にべっとりと肉の脂が付く物は最高級品
ざっとこんな所でしょうか。
一番の安全策は、国産の銘柄豚(黒豚、東京エックス、SPF{無菌豚}その他)
を指定して購入するのが無難でしょう。
現在、海外(チリ、デンマーク、アメリカ、カナダ、メキシコで輸入量が
増える傾向にあります)の冷凍肉やチルド肉が輸入されていますが、
やはり味は国産豚が私は好きです。
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