着色料(タール色素)     

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食品添加物と言うと「身体には良く無いのでは」と漠然と思うものの
具体的にどんな添加物があって、何が危険で何がそうで無いのかと
解らないのが一般的ではないでしょうか。
では、危険のリスクを背負いながら食品添加物をどうして生産者は
使うのでしょうか

消費者は食品を選ぶ時、新鮮で美味しく香りも良く保存性の高いもの
を選び、生産者は大量生産した食品を出来るだけ多くの消費者に
均一の製品で届け様とします。

その両者のニーズが食品添加物を大量生産に駆り立てました。
高度成長期の1960年代以降その傾向が顕著になってきた様です。

食品添加物とは食品の製造、加工過程で使われる食品以外の物と
定義されています。

まず添加物の代表格である着色料を取り上げてみます
着色料はを大きく分けて2種類有り、石油製品を原料にした
合成着色料」と天然の原料から特定の成分を抽出した「天然着色料
があります。
1999年8月現在厚生省から許可が下りているのは合成着色料は
352品目天然着色料は489品目です。

食品添加物の中で特に注意が必要なのが「保存料」「酸化防止剤
着色料」「発色料」「化学調味料」の5つです。

「合成着色料」は別名タール色素、当初コールタールを原料にした事
から名が付けられ、現在では石油製品を原料として作られている
この着色料はほとんどの物が発ガン性や催奇形性の疑いが有る
と言われています。

食品の表示に黄色〇号赤〇号と書かれているのがこの
タール色素です。
漬物、特にたくわん漬け、しば漬けの鮮やかな色をしたものに
多く使用されています。

試しに食品の裏の表示を見ると、漬けものには殆どにタール色素が
明記されています。また駄菓子や100円ショッピングのカラフルな
お菓子、味噌、ラーメン、醤油、梅干、ジャム、紅生姜、清涼飲料水
たらこ、福神漬けにもメーカーによって使われています。
(私の近所の生協で売られている食品はありませんでした)
観光地のお土産も要注意。縁日のお菓子も表示がない為
避けた方がいいでしょう。

驚く事に薬のカプセルの色にも黄色四号の色素を使用しています。
このタール色素はコストが安く鮮やかに色彩が出る為中小企業を
中心に使われています。

最近では安全性の意識が消費者に広まり、大手メーカーは
合成着色料を一切使わない事を売りにしている処も
増えています。
因みにノルウェーやスェーデンはタール色素を全面的に禁止
されています。

アメリカでは使用禁止の赤色2号を日本ではゼリー、洋酒、お菓子、
シロップなどに使用しています。またでんぶ、かまぼこ
缶詰のさくらんぼ、桜海老、和菓子に多く使用されている赤色104号
105号、106号は海外で、お菓子、清涼飲料水などに使う
青色1号はEU諸国、緑色3号はEU諸国とアメリカで使用を
認められていません。

勿論日本でも使用していないメーカーも多くあります。