岩手県大船渡の赤崎牡蠣レポート (美味しさの秘密を訪ねて) |
赤崎牡蠣の獲れる大船渡湾は三陸の地にあります。 三陸は、牡蠣の世界三大漁場の一つです。 (ノルウェー沖、カナダ・ファンドランド」島沖) 赤崎牡蠣の一番の特徴は、3年物(3年かけて育てた牡蠣) の大粒な牡蠣しか出荷しない事です。 当然、1年物に比べ、時間とコストが掛かります。 赤碕産の牡蠣が高値で取引されている理由(わけ)が知りたく この地を訪れました。 |
大船渡港は、湾口幅850m、北に5.2km、幅は約2km 平均水深20mの穏やかな港です。 最大の特徴は湾の大きさに比べ、外海と接している開口部が狭く 極めて”閉鎖性海域”と言う点です。 もう一つの特徴として、盛川とその支流4本、単独流入2本の 合計6河川が流れ込んでいる事です。 その事により 川から森の栄養が充分流れ込みます。 閉鎖性海域のお陰で、その栄養分がゆっくり漂いながら 海のプランクトンを育てます。 その豊富なプランクトンにより牡蠣が豊かに育ちます。 ここで、特筆すべきは、生産者の最高レベルの養殖技術です。 赤碕で50年前より採用されたのが”温湯処理(おんとうしょり)”です。 筏に吊るした牡蠣は、豊富なプランクトンで育ちますが 殻の周りには、昆布、ムール貝、フジツボ等の付着物が着きます。 その付着物により、牡蠣の栄養分が取られ瘦せてしまうそうです。 それを防ぐため、一年に一度(八月)、船上で65度のお湯に、 10秒前後つけ温湯処理します。 不純物を取り除いた牡蠣は、再び筏に戻します。 牡蠣そのものは、しっかり口を閉め、生命には影響しません。 (しかし弱い牡蠣は死滅し、元気のよい牡蠣だけが残ります) ”温湯処理”を施すことにより、栄養分を取られることなく ふっくらとした牡蠣に育つということです。 赤崎の優れた技術と成果を知った他の産地も 温湯処理”をする所が出てきたようです。 三陸という最高の場所 牡蠣に最も適している大船渡港の環境 そして生産者の高レベルの技術。 その三拍子が揃ったのが赤崎の牡蠣です。 高値で取引される所以はそこにありました。。 |
大船渡市漁業協同組合の職員の方(中央)と、生産者の方々(両側)です。 (右端は店主) |
港の目の前に牡蠣の集荷場があり 生産者ごとにブースが分かれています。 |
牡蠣の殻を取り除く台。 昼に訪れた時は、作業がすでに終了していました。 |
集荷場側から港を望む。 目の前が大船渡港の静かな水面です。 |
獲れたての牡蠣を開けてくれました。 |
見事に育った牡蠣です。 |
この機械で牡蠣に着いた不純物を除きます。 |
牡蠣が届きました。 |
牡蠣フライの出来上がりです。 この時期限定メニューはここをクリックして下さい。 |
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