アロウカナ卵の生産者を訪ねて
〜美味しさの秘密を知りたくて〜
訪れたのは、千葉県君津市、そこに流れる清流、小櫃(おびつ)川は
房総半島で二番めに高い清澄山(標高377m)を源とする川です。
その川の恩恵を受けた大地には、大変美味しく良質な地下水が
豊富に蓄えられています。
その地下水を利用した酒造メーカーも、この地に何軒も在るとか。
その恵まれた風土の中で、アロウカナ鶏を飼育している農場を
私は訪ねてみました。 |
農場の鶏舎に案内されて驚いたのは、その鶏の数(3.5万羽)
です。 ずーっと奥まで、鶏、鶏、鶏・・・・・・ 。
それが何列も並んでいて、あまりの数の多さに圧倒されました。
この大きな鶏舎は、出来るだけ自然に近い環境で飼育しよう
とする農場主、鳥飼さんの考えで、太陽光を取り入れる大きな窓と、
風通りを良くする為の巨大なファンが幾つも設置されていました。
鶏舎の鶏の中に、お目当てのアロウカナ鶏を発見しました。
その数400羽。
数では千葉県下で一番との事でした。
大変貴重な鶏、アロウカナの性格は、少々神経質でした。
私がカメラを向けると、一斉にそっぽを向き、なかなか正面から
写真を撮らせてくれませんでした。
アロウカナ鶏の身体はやや大きめ(一般の鶏と比べて餌を多く食べるそうです)
頬の部分に白い羽毛が生えているのが特徴と教えていただきました。
原種は黒に近い赤で、日本の赤毛鶏と掛け合わせて出来たのが
現在の、アロウカナ鶏です。
産卵は、10羽で1日8個くらいの割合だそうです。一般の鶏と比べると
2割ほど産卵率が低いとの話でした。
(濃縮された味は、この為だったのか!と思いました)
アロウカナ鶏の餌は、蓬(よもぎ)、海草、また漢方でも使われる
薬草を何種類か加え、更に夏には、食欲増進を図るため、
唐辛子も入れるとの事。餌の配合は、今も試行錯誤の繰り返しとの
お話でしたが、鳥飼さん曰く「餌の良し悪しは、そのまま卵の良し悪しに
繋がります」と仰っていました。
こだわりの餌と、豊かで水質の良い地下水、更に出来るだけ自然に近い飼育環境を
作る事によってアロウカナ卵は生産されていました。
農場主の鳥飼さんと奥様にお話をお伺いしました。
アロウカナ卵の味を伺うと「黄身はねっとりしていてコクがあります。白身もしっかりして、ケーキ屋さんが泡立てが全然違うと言っていましたよ」との事。「また、一度食べた人は必ず食べたくなる美味さがあって、家でも色んな卵を扱っているけど食べる時はアロウカナ卵に、なってしまうね」との事でした。
ご自分でも一押しの味の様です。
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